解説
チェスで マテリアル とは盤上に残る駒を指す。それらの駒で、合法な応手のないキングへの攻撃であるチェックメイトを作れない場合、戦力不足と呼ばれる。キング同士だけ、キングとビショップ対キング、キングとナイト対キングがよく知られた例である。
国際チェス連盟の規則は、固定された駒の価値表だけで判定しない。局面全体が直ちに となるには、どのような合法手の連続でも両者がチェックメイトできない でなければならない。正しく防御すればメイトを強制できないというだけでは不十分である。
どちらもメイトできない
8
7
6
5
4
3
2
a1
b
c
d
e
f
g
h
キング対キングはデッドポジション
残っているのは両キングだけです。どちらの側も合法な手順でメイトに至ることはできないため、双方ともメイト不可能で、この局面はデッドポジションです。
時間切れの場合は、一方だけについて判定することがある。 に時間が残っている側が、どの合法な手順でも相手をチェックメイトできないなら、もう一方の時計がゼロでも結果は引き分けとなる。したがって戦力不足は、単に駒が少ないことや駒損を意味するものではない。
メイト不可能なのは一方だけ
8
7
6
5
4
3
2
a1
b
c
d
e
f
g
h
白に残るのはキングだけです。
判定は側ごとに異なる
白にはキングしかなく、どの合法手順でもメイトできません。黒にはルークが残り、最終的にメイトできるため、局面全体はデッドポジションではありません。盤面に時計を描かなくても、時間切れの規則を適用する際にはこの違いが重要です。
よくある混同
駒が少なければ必ず引き分け
必ずしもそうではない。キングの支援を受けたルークやクイーンはメイトでき、ポーンは最終ランクで別の駒になれる。
出典
- 1.Article 5: The Completion of the Game, FIDE Rules Commission
- 2.Article 6: The Chessclock, FIDE Rules Commission
- 3.DEAD POSITION, European Chess Union
