解説
不可逆手 とは、単に駒を元へ戻すだけでは回復できない要素を変える着手である。この言葉は、戦略的に勝ちになったことや、似た配置が二度と現れないことを意味しない。規則上または技術上の状態を、以前と完全に同じには戻せないという意味である。
50手ルールにおける狭い意味
各プレイヤーがポーンの着手も捕獲も行わず50手を終えた後に を申請できる規則では、カウントをリセットする着手は捕獲とポーンの着手である。 もこの区分に入る。
ポーンがカウンターをリセットする
8
7
6
5
4
3
2
a1
b
c
d
e
f
g
h
ポーンを動かす前
白ポーンは に残り、ハーフムーブ・カウンターは37です。
反復とソフトウェアにおける広い意味
キングとルークを動かす特別な着手であるキャスリングの権利を永久に失わせる着手も、捕獲でもポーンの着手でもなくても不可逆と呼ばれる。技術的なシステムでは、 を放棄する着手も不可逆に分類する場合がある。後で駒が同じマスへ戻っても、利用できる合法手は以前の局面と一致しない。
駒は元のマスへ戻っても、権利は戻らない
8
7
6
5
4
3
2
a1
b
c
d
e
f
g
h
と の間の経路は空いており、キャスリングが可能です。
キャスリングが可能
白にはKの権利が残っています。キングは 、ルークは にあり、 と は空いていて安全です。
したがって、どの意味で使われているかが重要である。捕獲を伴わないキングの着手はキャスリング権を失うため反復上は不可逆でも、50手カウントはリセットしない。捕獲は両方の効果を持つ。
よくある混同
不可逆と、実戦で元に戻しにくいこと
実戦上は悪い、または修復しにくい着手でも、技術的には可逆なことがある。ここでの不可逆性は、権利、捕獲、ポーン、局面状態に依存する。
出典
- 1.Article 9: The Drawn Game, FIDE Rules Commission
- 2.Irreversible Moves, Chess Programming Wiki
- 3.Core, python-chess
