イヴァンチュク対カスパロフ、リナレス1991

別名: イヴァンチュク-カスパロフ1991

1991年のリナレス第1ラウンドで、ヴァシリー・イヴァンチュクが白番でガルリ・カスパロフを破った一局。序盤でビショップをナイトと交換したことが、黒のキングに十分な守りを残さない攻撃へとつながった。

解説付き対局

イヴァンチュク対カスパロフ、リナレス1991:スペースと連携

Vassily Ivanchuk · Garry Kasparov · 1991-02-23 · 1-0

8
7
6
5
4
3
2
a1
b
c
d
e
f
g
h
初期配置

初期配置の段階から、ビショップかナイトかという抽象的な好みより、展開と中央の占有が重要になる。その後の交換で、双方が使えるマスがどう変わるかを見ていこう。

解説

ヴァシリー・イヴァンチュクが を破ったのは、1991年2月23日、 の第1ラウンドだった。彼はそのとき初めてトップ層に入ってきた選手ではない。すでに1989年にこの大会を制していた。世界王者への勝利は、敗れた相手の名声だけで意味づけるべき単独の出来事ではなく、再び大会を制する戦いの始まりだった。

イヴァンチュクは13局で9½ポイントを挙げ、無敗で大会を終えた。9ポイントのカスパロフを上回り、 にも勝った。初日の結果だけで大会が決まったわけではない。まだ12局が残っていた。最終成績を踏まえると、この対局は開幕時の意外な結果にとどまらず、継続して発揮された実力の一部として捉えられる。

駒を交換し、課題を変える

特徴は、ナイトがビショップより抽象的に優れていると示したことではない。イヴァンチュクは2枚のビショップを相手のナイトと交換し、自分の駒に仕事を与える局面を築いた。自陣のスペース、敵のポーンの中にある標的、そして侵入するマスである。黒にも手段は残っていた。ハーフオープンのgファイルは黒のルークに活動の場を与え、白が自由に前進できるようになるまでには正確な守備が必要だった。

圧力が一つの区域に集中しなくなると、戦いの様相は変わる。黒のクイーンがキングサイドに出る一方、イヴァンチュクはクイーンサイドで活動を起こし、パスポーンを得る。その後は黒のキングに狙いを向け、今度はポーンでクイーンを追いながらメジャーピースのためにマスを空ける。これは独立した二つの攻撃ではない。一方のサイドで起きたことが、もう一方で使える手段を変えている。

イヴァンチュクが語る勝利

ダグラス・グリフィンが翻訳した、1991年の『64』第9号に寄せた注釈で、イヴァンチュクは相手にとってよりよい守り方も示している。

この留保は、対局のどこに面白さがあるかを変える。プランの強さは相手の可能性を消して考えることではなく、それに対応し、実際に選ばれた手を生かすことにある。また、勝利への転換はポーンを多く取ることに依存していない。最終局面では2枚のナイト対2枚のビショップで戦力は均衡しているが、黒のキングには十分な守りがない。

最後の盤面には黒のビショップが2枚とも残っている。ほかの駒とともに最奥のランクへ追いやられ、結末を防げずにいる。守備を破綻させるために、これらを取り去る必要はなかった。使える戦力とその具体的な働きの隔たりこそ、単に王者を破ったという呼び方以上に、このイヴァンチュクの勝利を特徴づけている。

歴史的な対局を追体験

リナレス、1991年2月23日。第1ラウンド。

イヴァンチュク対カスパロフ、リナレス1991年

ヴァシリー・イヴァンチュク、白としてプレイします

制限、守り、活動性を結びつけ、攻撃の場所を変えよう。

出典

  1. 1.Ivanchuk-Kasparov, Linares 1991: annotations from 64, no. 9 (1991), Vassily Ivanchuk; traducción inglesa de Douglas Griffin, Soviet Chess History
  2. 2.Ivanchuk-Kasparov (Linares, 1991), with annotations by Ivanchuk, Douglas Griffin, Soviet Chess History
  3. 3.Ivanchuk humilla a Kaspárov en el torneo de Linares, Leontxo García, EL PAÍS

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