解説
静的交換評価はSEEと略され、局所的な問いに答える。一つのマスで捕獲の連続が始まった場合、双方はどのようなマテリアル結果を得られるか。盤上の全手を探索する代わりに、そのマスの攻撃駒と守備駒をたどる。
通常は、双方が利用可能な最も価値の低い攻撃駒で捕獲すると仮定する。安い駒から投入する方が有利になりやすいためである。駒が捕獲されるたびに攻撃駒を再計算する。途中の駒が消えると、それまで遮られていたルーク、ビショップ、クイーンが働き始めるX線攻撃が現れる場合があるため、この再計算は重要である。
続けると結果が悪化する場合、どちらの側も手順を止められるとする。想定した捕獲を逆向きにたどり、SEEは最初の捕獲がマテリアルを得るか、収支ゼロか、失うかを推定する。エンジンはこの信号をで捕獲の優先順位を決めるため、またでどの捕獲を延長する価値があるか判断するために使う。
静的という語は限界を示す。SEEは一つのマスでのマテリアル交換に集中し、完全な戦術探索には代わらない。捕獲がチェックメイトを与える、決定的脅威を作る、守備駒をそらす、別の場所で中間手を可能にするといった事実を見逃し得る。慎重な実装では、動くとキングをさらすため移動できないピンされた駒や、合法的には使えない攻撃も正しく扱う必要がある。
よくある混同
SEEと攻撃駒の数
一つのマスを攻撃する駒の数だけでは不十分である。駒の価値、捕獲順、途中で新たに現れる攻撃によって結果が変わる。
出典
- 1.Static Exchange Evaluation, Chess Programming Wiki
