解説
Chess Informant記号体系は、繰り返し使われる多くの表現を短い記号に置き換えます。読者は注釈者と同じ言語を知らなくても評価を理解できます。記号だけで完全な文になるわけではなく、着手、局面、変化手順と一緒に読む編集用の語彙です。
表現できる内容
- 着手への評価。たとえばや「唯一手」。
- 一方の側の活動性。たとえば、イニシアチブ、カウンタープレイ、マテリアル補償。
- 局面上の特徴。たとえば、ファイル、対角線、ポーン構造。
これらの記号はチェスの内容にコメントしますが、合法手を記録する表記の代わりにはなりません。対局交換用のテキスト形式であるでは、多くのコメントがNumeric Annotation Glyph、NAGとして保存されます。これはドル記号の後に数字を置く形式です。原仕様で意味が割り当てられているのは$139までで、Chess Informantや各種ソフトウェアはそれ以降の値も提案していますが、表示は必ずしも統一されていません。
デジタル文字の標準であるUnicodeには、実際のテキストとして保存できるよう、いくつかの専用グリフが収録されています。それでも、フォントがその文字を持たない場合や、アプリケーションが歴史的な形を優先する場合があります。そのため、チェス上の概念、保存されたNAG番号、画面に表示される文字という3つの層を区別すると理解しやすくなります。
用法と背景
この体系は、注釈付き対局を扱う書籍、雑誌、データベースで共通の凡例として使われます。
よくある混同
記号体系とPGNは同じもの
記号体系はコメントの視覚語彙を定義します。PGNは対局の保存方法を定義し、その多くのコメントを番号として格納できます。
用語を見る矢印は常に盤上の方向を示す
いくつかの記号では、方向は駒の物理的な経路ではなく、どちらの側かを識別します。
出典
- 1.System of Signs, Chess Informant / ChessBase
- 2.Standard: Portable Game Notation Specification and Implementation Guide, Steven J. Edwards (coordinator)
- 3.Proposal to encode symbols for chess notation, Unicode Consortium / ISO/IEC JTC1/SC2/WG2
