解説
レーティング変動係数は通常Kファクターと呼ばれ、レーティングの変動しやすさを決める。FIDEは国際チェス連盟で、レーティングは競技力を数値で推定したものである。対局前に、システムはレーティング差から期待得点を計算する。その後、期待値と実得点を比較する。勝ちは1、引き分けは0.5、負けは0である。累積した差にKを掛ける。
Kが大きいほど、同じ成績でも変動が速くなる。Kが小さいほど、レーティングは安定する。Kは棋力を表さず、勝利ごとに与えられる固定点でもない。非常に強い相手に勝つ場合と、非常に弱い相手に勝つ場合では期待値が異なる。
FIDEスタンダード・レーティングの主な値
- K = 40は、レーティングリストへ新たに加わった選手について、完了した大会の対局数が合計30局以上になるまで適用される。
- K = 40の規則が適用されない限り、レーティングが2400未満の間はK = 20となる。
- 公表レーティングが一度2400に達するとK = 10となり、その後レーティングが下がっても10のままである。
- 18歳になる暦年の末までは、レーティングが2300未満である限りK = 40となる。
レーティング期間ごとの上限もある。レーティング期間とは、一つの公表リストに向けてまとめて処理される対局集合である。対局数とKの積が700を超える場合、その積を700以下に保てる最大の整数Kを使う。これにより、多数の対局をまとめて処理した際の潜在的な変動幅を抑える。
よくある混同
Kは勝利ごとの点数ではない
変動は相手に対する期待値によって決まる。Kは、獲得得点と期待得点との差を掛けるだけである。
Kとパフォーマンス・レーティング
Kは公式レーティングが動く速さを変える。パフォーマンス・レーティングは一つの大会成績を表し、別の方法で計算する。
