解説
アンブレラとは、キングがその後ろに隠れ、ルークやクイーンによる連続チェックを中断できるポーンである。考え方は幾何学的で、ポーンがチェックのラインを遮るマスを占めるため、キングは遠距離からのチェックにさらされ続けずに目標へ近づける。
そのポーンはどちらの陣営のものでもよい。攻める側が、味方のどのポーンより優れた遮蔽物になるため、相手ポーンを意図的に残すこともある。別の局面では、キングが隠れたいファイルまで相手ポーンを進めさせる。
重要な理由
- 遮蔽物がなければ、能動的なルークが遠くからチェックを続け、キングを近づけないことがある。
- 適切な位置のアンブレラがあれば、キングはランクを横切ったり、支援すべきパスポーンへ近づいたりできる。パスポーンとは、自分のファイルと隣接ファイルの前方に相手ポーンがいないポーンである。
- 遮蔽物の効果はチェックの角度に依存する。横方向のチェックを遮るポーンでも、別のファイルからのチェックには役立たないことがある。
アンブレラは恒久的な避難所でも、キングの安全に関する一般法則でもない。ポーンが前進する、取られる、必要なラインを遮らなくなると消える具体的な手段である。守る側はチェックの角度を変え、遮蔽物となるポーンを攻撃し、キングがそこへ着く前に遮断しようとする。
アンブレラはなど、ほかのルーク・エンディングの方法と併用されることが多いが、役割は異なる。ディフェンスはどちら側からチェックするかを決め、アンブレラはキングがそのチェックからどこへ隠れられるかを決める。
よくある混同
アンブレラは味方のポーンでなければならない
相手ポーンでもチェックのラインを遮り、有用な避難所になることがある。
近くのポーンならどれでもキングを守る
チェックが来る特定のラインをポーンが遮る場合にだけ機能する。
出典
- 1.Karsten Müller's Endgame Dictionary: The Umbrella, ChessBase
- 2.The umbrella, ChessBase
