解説
局面を計算して継続手順を比較するプログラム、による分析では、深度は探索の一段階がどこまで進んだかを示す。理解に役立つ用語がplyで、plyは一方の陣営による1回の着手を意味する。したがって白の1手と、それに続く黒の1手で2 pliesとなる。単純な探索なら、深度10は10 plies先を見ることに相当する。
現代のエンジンはゲームツリーの全分岐を同じ距離まで調べるわけではない。ゲームツリーとは、ある局面から伸びる合法的な継続手順の分岐集合である。時間を節約するため、エンジンは見込みの薄い分岐を捨て、一部を浅く探索し、重要に見えるものを延長することがある。そのためStockfishで表示される深度は、技術的には分析局面から始める連続した探索反復のカウンターであり、すべての継続手順を正確にその数のpliesまで計算したという意味ではない。
深度が高いほど、通常は同じエンジンがより成熟した探索で局面を再検討できたことを示すが、どちらが優勢かという評価の正しさを保証しない。深度は、エンジンが最善とみなすラインであるの表示上の長さや、1秒間に処理する局面数を表すとも区別すべきである。探索手法は同一ではないため、異なるエンジンや設定の間で深度の数字だけを比較すると誤解を招くことがある。
出典
- 1.Terminology, Stockfish
- 2.Frequently Asked Questions, Stockfish
