解説
引き分けの申し立ては、単に穏便に対局を終えようと提案することではありません。プレイヤーは規則に定められた条件が成立していると主張し、審判に確認を求めます。そのため、具体的な根拠を示し、それに対応する手続きに従う必要があります。
FIDE競技規則で最も一般的な申立て理由は、同一局面の3回目の出現と、双方がポーンを動かさず駒も取らずに50手ずつ指したことです。同一局面とみなされるのは、手番が同じで、駒が同じマスにあり、利用できる合法手も同じ場合だけです。これらは、より広いに含まれます。
申し立てる時点が重要です。予定手によって条件が成立する場合、プレイヤーはその手を実行せずに記録し、審判へ指す意思を申告して時計を止めます。相手の直前の着手によってすでに条件が成立している場合は、自分が着手する前に申し立てられます。正しい申し立ては直ちに対局を終了させます。誤った申し立てでは時計の調整後に対局が続くことがあり、申し立てを撤回することはできません。
すべての引き分け局面でこの手続きが必要なわけではありません。一部の条件は、誰も申し立てなくてもを成立させます。またFIDEは、申し立ての処理中、その申し立てを引き分けの提案としても扱います。相手は引き分けを受け入れられますが、正しい申し立ての成立は相手の同意に依存しません。
よくある混同
引き分けの提案
提案だけなら、相手が受け入れた場合にのみ成立します。申し立ては規則上の裁定も求めるため、FIDEが提案としても扱う場合でも、相手の同意なしに認められます。
出典
- 1.Article 9: The Drawn Game, FIDE Rules Commission
- 2.FIDE Laws of Chess taking effect from 1 January 2023, FIDE
