解説
マテリアル補償は、一方の側がポーンや駒で劣っていても、その代わりに活動性、、相手キングの露出、優れた構造、強いマス、昇格の可能性などを得ているときに存在します。補償は、不十分、十分、または差し出したマテリアル以上の価値を持つ場合があります。
対局を保存するテキスト形式であるの原仕様では、Numeric Annotation Glyph、NAGの$42-$47を使用します。各組は、マテリアル不足の側と補償の程度を示します。程度は不十分、十分、十分以上の3段階です。そのため、NAG番号は単独の図形より多くの情報を持ちます。
と⯹は、デジタル文字に共通の符号を割り当てる標準であるUnicodeに収録された補償用の専用文字で、等号の上または下に無限大記号があります。グリフを使えない場合は、=/∞が一般的な代用表記です。視覚上の慣例は一定せず、どちらの側に補償があるかをフォントだけでは明確に示せないこともあるため、NAGまたは付随する文章を読むほうが安全です。
補償は、不明確な局面と同じ意味ではありません。注釈者は、補償が不十分か完全に十分かをかなり正確に判断する場合があります。また、失ったマテリアルが回収されるという意味でもありません。動的な優位は、不足を解消しなくてもその犠牲を正当化できます。
よくある混同
互角の局面
十分な補償が互角を生むことはありますが、この記号はマテリアルと他の要素の交換関係を表し、必ず互角になると定めるものではありません。
不明確な局面の記号
無限大は別の文脈で不明確さを連想させることがあります。等号と組み合わせた専用グリフとして使う場合は、マテリアル補償を表します。
出典
- 1.System of Signs, Chess Informant / ChessBase
- 2.Standard: Portable Game Notation Specification and Implementation Guide, Steven J. Edwards (coordinator)
- 3.Miscellaneous Symbols and Arrows, Unicode Consortium
