解説
キングと二つのナイトだけでは、キング単独にチェックメイトを強制できない。メイト網を完成させる直前に、守備側をステイルメイトにしてしまうからである。守備側にポーンが一つ加わると局面が変わる。そのポーンが合法手を提供し、ときには自分のキングの逃げマスも塞ぐためである。
トロイツキー・ラインは、二つのナイト対ポーンで勝つための十分条件を示す。ナイトの一つがポーンを安全に封鎖していることを前提とする。ファイルをaからh、ランクを1から8で表すでは、古典的な境界はa4、b6、c5、d4、e4、f5、g6、h4を通る。ポーンがこのライン上、または昇格マスからより遠い側で封鎖されていれば、キングの初期位置に関係なく、二つのナイトは理論上勝つ。
なぜポーンが攻撃側を助けるのか
一つのナイトがポーンの前にとどまり、キングともう一つのナイトが守備側キングをメイト区域へ追い込む。正しい瞬間に封鎖を解除する。守備側はポーンを動かさなければならず、ステイルメイトが避けられ、封鎖していたナイトもメイト網へ加われる。
元のラインは、50手ルールの範囲内で勝てることまでは保証しない。このルールでは、双方が50手ずつ駒を取らず、ポーンも動かさなかった後に引き分けを請求できる。勝ち局面の一部はそれより長くかかるため、チェックメイト前に守備側がその上限へ達することがある。より制限の厳しい第2トロイツキー・ラインは、どのポーン配置なら上限内に完了できるかを調べるために使われる。
よくある混同
ライン内なら簡単に勝てる
ラインは理論上の勝ち条件を示すが、技法は非常に長く難しい場合があり、50手を超えることもある。
ラインを越えたポーンは常に引き分ける
古典的なラインは十分条件であり、完全な分類ではない。その外側でも負ける局面がある。
出典
- 1.Checkmating With 2 Knights Vs. Pawn, Chess.com
- 2.Two knights endgame, Wikipedia
- 3.FIDE Laws of Chess taking effect from 1 January 2023, FIDE
