解説
エヴァンス・ギャンビットは1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Bc5 4.b4で始まります。の一分岐であり、したがってにも属します。最後の手で白はb2のポーンをb4へ進め、c5の黒ビショップを攻撃します。
ギャンビットとは、通常はポーンなどの駒を自発的に差し出し、その代わりとなる代償を得ようとする考えです。代償には、より速い展開、中央の支配、活発な駒、脅威、開いたラインなど、駒損と釣り合う可能性のある利点が含まれます。ここでは白が黒ビショップをそらし、稼いだテンポで強い中央を築こうとします。
受けるか断るか
- 4...Bxb4では黒がポーンを取ってギャンビットを受けます。5.c3の後、ビショップは退却先を選ばなければならず、白はd4を準備します。このcポーンの前進はクイーンの通り道も開き、中央を争う助けになります。
- 4...Bb6では黒がギャンビットを断ります。白はb4のポーンを残してクイーンサイドのスペースを得ますが、ビショップを追うことで同じだけのテンポを自動的に得られるわけではありません。
ギャンビットを断ると別のポーン構造が残る
4...Bb6の後
黒は差し出されたポーンを取りません。白のポーンはに残ってスペースを取り、黒ビショップはから活発なダイアゴナルを維持します。
ポーンを取ると白に中央でテンポを与える
ギャンビット前のジオコ・ピアノ
黒ビショップはで活発です。白はサイドのポーンを使って、このビショップに判断を迫ります。
中央が開けば、白のビショップとクイーンは黒キングへ向かうを得られます。白は通常、相手に応手を強いる脅威を作り続ける力であるイニシアチブを狙います。それを維持するには素早く展開し、準備なしに失ったポーンを取り戻そうとして手数を費やさないことが必要です。
このギャンビットには現実的なリスクがあります。黒が適切なタイミングで駒を返すか、被害なく展開を完了できれば、余分なポーンを保持したり攻撃を無力化したりできます。エヴァンス・ギャンビットは強制勝ちを約束するものではありません。白の活動性が駒損を補わなければならない、ダイナミックな戦いを作ります。
よくある混同
必ず受けなければならないサクリファイス
黒はb4で取る義務はありません。ビショップを退いてギャンビットを断ることもできます。
ポーンと引き換えに確実な攻撃が得られる
活動性は得られる可能性のある代償であり、保証ではありません。白の展開が遅ければ、黒は駒得を固められます。
出典
- 1.Opening • Italian Game: Evans Gambit, Lichess
- 2.Evans Gambit, Wikimedia Foundation
- 3.Italian Game - Chess Openings, Chess.com
