解説
指し手選択とは、局面を一つの決断へ変える過程全体である。妙手を当てることでも、最初に魅力的に見えた案を自動的に選ぶことでもない。まず何が起きているかを理解し、次に真剣に調べる価値のある手、つまり候補手を少数挙げ、最後に一手を選ぶ。
局面から決断へ
- 相手が何を脅かしているか、もう一手指せたら何をするかを確認する。これは指し手選択をと結び付ける。
- 局面の問題を解決する、またはキングの安全、駒の活動性、弱点など具体的な要素を改善する候補手を作る。
- 相手の最強の応手と重要な続き手を計算する。都合のよい応手に対して成立するだけでは、その案が健全とはいえない。
- 双方の最強の応手に基づく判断であるによって到達局面を比較しつつ、残り時間と、つまり各選択肢が人間に課す現実的な難しさも考慮する。
健全な指し手選択は安全確認で終わる。指す前に、その手で駒が無防備にならないか、決定的なチェックを許さないか、目前の脅威を無視していないかを問う。直感は候補手を素早く生み出せるが、重大な局面では通常、計算による検証が必要である。
用法と背景
この用語は、最終的に選ばれた手だけでなく、意思決定の全過程を指す。
よくある混同
最善手
最善手は比較によって得たい理想的な結果である。指し手選択は、その結果へ至るための過程である。
直感で指すこと
はパターンを認識して選択肢を示すが、相手に即時対応を要求する応手があるときは検証に代わらない。
出典
- 1.New: Making the right decisions in chess - Fundamentals, ChessBase
- 2.Expertise in Complex Decision Making: The Role of Search in Chess 70 Years After de Groot, Cognitive Science / Wiley
