解説
シュタイニッツ対ツーカートート 1886は、当時屈指の強豪だったヴィルヘルム・シュタイニッツとによるマッチである。1月11日から3月29日まで、ニューヨーク、セントルイス、ニューオーリンズで行われた。現在では最初の正式な世界チェス選手権マッチと一般に認められている。
主な勝利条件は先に10勝することで、引き分けはその勝数に含まれなかった。ツーカートートは最初の5局中4局に勝ったが、シュタイニッツが逆転し、最終的に10勝5敗5引き分けで終えた。引き分けを0.5点とする現代の得点法では12.5-7.5に相当する。
このマッチの重要性は勝者だけにない。公開された条件と長い連戦に基づき、王者と挑戦者の合意された対決によって世界最強を決めるという考え方の確立を助けた。
国際チェス連盟FIDEは当時まだ存在せず、創設は数十年後である。したがって正式という語は、世界的連盟が大会を運営したという意味ではない。後世のチェス界が、このマッチを世界王者の系譜の慣例的な起点として採用したという意味である。
よくある混同
FIDE主催
1886年にはFIDEは存在しなかった。この対戦は連盟運営の大会ではなく、後世から最初の正式な世界選手権と認められている。
史上初めて世界王者と呼ばれた人物
1886年以前にも強豪選手が非公式に世界王者と呼ばれていた。新しかったのは、慣例的な王座継承の起点となる正式なマッチである。
出典
- 1.World Champions Timeline, FIDE
- 2.World Chess Championship Rules, Chess Notes (Edward Winter)
- 3.Johannes Zukertort, World Chess Hall of Fame
