解説
評価ミスは、プレイヤーが局面に誤った価値を与えたときに起こる。互角なのに勝勢だと思う、露出したキングを安全だと考える、マテリアルの優位を過大評価する、あるいは駒の自由さと有効性が弱点を補っていることに気付かない、といった例がある。
評価では複数の要素を組み合わせる。駒とポーンの価値であるマテリアル、キングの安全、駒がどれだけ自由かつ有効に働けるかという活動性、支配している領域であるスペース、ポーンの配置であるポーン構造、そして具体的な可能性である。どの要素も常に単独で決定打になるわけではない。例えば、異色ビショップは異なる色のマスだけを進むため、駒が少ない一部のエンドゲームではドロー傾向を強めるが、多くの活動的な駒が残っていると攻撃を強めることがある。正しい原則でも文脈を外して当てはめれば、結論は誤る。
これはと異なる。評価ミスでは主要な指し手をすべて正しく読めていても、最終局面を誤って解釈することがある。計算ミスでは、手順そのものに見落としや誤った盤面イメージが含まれる。
は、双方が最善を尽くしたときに何を達成できるかを示そうとする。対局中は、正しい応手を見つける難しさなどのも重要だが、客観的な価値と同じではない。思考の理由を記録し、声に出した思考記録を体系的に調べるで後から検討すると、どの要素を重く見過ぎたか、または軽く見過ぎたかを発見しやすい。
よくある混同
計算ミス
計算ミスでは頭の中の手順が誤っている。評価ミスでは手順が正確でも、最終局面の価値判断を誤ることがある。
用語を見る出典
- 1.Blunders in Modern Play, Intro, Chess.com
- 2.The Winning Academy 21: The Sharpest Middlegame, ChessBase
