解説
スタントン式チェスセットは、現代チェスで最もなじみ深い駒の形を用いる。キングの上には通常クロス、クイーンには冠、ビショップには切れ込み、ナイトには馬の頭、ルークには城壁状の輪郭がある。これらの形により、駒が密集した局面でも各駒を素早く識別できる。
スタントンは、一つの厳密なモデルやブランドを意味しない。大きさ、重量、素材、細部が異なる多数の形式が、基本的なシルエットを保っている。現在のFIDE仕様はスタントン様式の駒を推奨し、両色と各駒種が見分けやすく、安定し、扱いやすいことを求めている。
名称の由来
ネイサニエル・クックは1849年3月1日に装飾意匠を登録した。ロンドンのジョン・ジャック社が初期のセットを製造し、著名なプレイヤーのハワード・スタントンがこの様式を支持して名を貸した。明瞭な形、安定性、普及が組み合わさり、競技用の主流パターンとなった。
このパターンが定めるのは駒であり、や駒のではない。対局中にを正しく表すため、追加の駒が必要になることもある。
よくある混同
スタントンは特定のブランド
違う。識別しやすいデザイン群であり、さまざまなメーカーが異なる素材や細部でスタントン様式の駒を製造している。
出典
- 1.02. Chess Equipment without Electronic Components (effective from 1 March 2026), FIDE
- 2.The Staunton Standard: Evolution of the Modern Chess Set, World Chess Hall of Fame
